『兄と妹のしたいしたいしたいコト』1巻の感想

作品情報

売れない成人向け漫画家・森山虹太。
人気が出ずに廃業寸前だった彼は、あるときを境に
生々しいリアリティと魅力的なヒロイン描写の作品を発表するようになり、大人気作家となった。
唐突に作風が変わったのは、虹太がもうすぐ大学生になる妹・雫をモデルにしたからで……!?


家にこもってばかりの内気な兄・虹太と、美しく朗らかに育った妹・雫。
ひとつ屋根の下、ふたりで暮らす兄妹を繋ぐ絆は愛情なのか、
それとも――兄妹ふたりのインモラル同居ストーリー!!

上記はAmazonの内容紹介より転載。

『月刊コミック電撃大王』で連載中の一般漫画で、兄妹モノ。
タイトルの公式略称は「しししコ」。

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作者は『シスコン兄とブラコン妹が正直になったら』(略称シスブラ)の葉乃はるかさんです。

ニコニコ静画ComicWalkerの方でも後追い連載中で、一部の話が無料で読めます。


今回はメロンブックスKindleで購入しました。


裏表紙。
2022年9月4日追記

妹について


主人公の妹。
名前は森山 雫(もりやま しずく)。
兄の7つ下の大学1年生。

一人称は「私」
兄呼称は「お兄ちゃん」

黒髪ロングでスタイル抜群な美人、料理や洗濯、掃除もできるなど、ハイスペック。
表面上は可愛い妹だが、時折ヤンデレっぽい雰囲気や、何を考えているのかわからないところを見せるなど、二面性があるミステリアスな妹。

実の妹という表現があるので、実妹は確定。

兄について


主人公。
名前は森山 虹太(もりやま こうた)。
25歳の売れないエロ漫画家で童貞。

絵だけは上手いが、見た目は冴えず、彼女はいない、友達も一人しかいない、社会人やバイト経験もないなど、雫に比べるとロースペックな兄。

実の妹である雫に恋愛感情を抱いており、劣情から襲ってしまいそうな自分から遠ざけるために、実家を出て一人暮らしをしていたが、物語の冒頭で大学に通う雫と同居することになる。

雫をモデルにしたエロ漫画でヒットを飛ばすが、それについては妹に内緒にしている。

内容と感想


目次。
1巻は6話まで掲載されています。
おまけ4コマやあとがきもあり。

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1話については既に感想書いたので、そちらを読んで下さい。
一つ書き忘れてましたが、虹太のペンネームの「森山セブン」は7色の虹から来てるっぽいですね。


兄が自分の下着の匂いを嗅いでいるのを見て嬉しそうな雫。
怖い……。


親友である市川に、雫をモデルにしたエロ漫画を描いていることがバレてしまい、妹に手を出すのではないかと心配され、必死に言い訳する兄。
今のところ、市川くんは普通に良い人で、雫に手を出したりもしなさそうです。


パンツが上手く描けず、寝ている妹のパンツを作画資料にする兄。
結局パンツを脱がすのは未遂に終わるのですが、未遂でも十分アウトな行為です(笑)。


妊娠検査薬で陽性反応が出ず、残念がる雫。
っていうか、本当に妊娠してたらどうするつもりだったんですかね?
大学に入学したばかりで妊娠は大変だと思うのですが……。



昔の雫。
この頃の雫は普通だったみたいですね。


漫画家同士の飲み会に行くという兄の髪を整えてあげる雫。
兄妹描写は相変わらずいいです。


スマホで兄の写真を見ながらオナニーする雫。
ある意味似たもの兄妹か?(笑)。
台詞からストーカーの匂いがします……。


雫が入会した漫画研究会サークルの新入生歓迎会で、雫を男からガードする茉莉ちゃん。
この子も今のところ普通に良い子です。


男に絡まれている雫に助け舟を出す兄。
今まで情けないところばかり見せてきた兄ですが、初めて兄としてまともなことをした気がします。
言葉に出さなくても目と目で通じ合っているところもいいですね。



子供の頃の思い出と兄を好きになった理由。
ちゃんと兄妹モノのツボを押さえてますね。
キモい笑顔しか出来ない兄が、まともな笑顔が出来るようになる日は来るのでしょうか?


兄のLINEをチェックする、ヤンデレ風味雫ちゃん。
独占欲はかなり強そうです。


兄の漫画のアシスタントをすることになった茉莉ちゃん。
兄のことを師匠と呼び、尊敬しているようですが……。


妹をモデルにエロ漫画を描いてることがバレて、あっさり曇ってしまいます。
落差が酷い(笑)。



兄をお酒で酔わせて眠らせた後に、兄のモノをフェラで勃たせ、逆レ○プする雫。
この妹ちゃん、マジヤバイっす(笑)。
大事な部分は隠してあるとは言え、これを掲載する電撃大王も凄いな。
俺妹といい、『さらば、佳き日』といい、電撃は兄妹恋愛に寛容ですね。


兄が雫をモデルにエロ漫画を描いてるのが、雫本人にバレたっぽいところで、1巻は終わりです。


ここからは本編以外の話。

おまけ4コマは、仲良くホラー映画を見る兄妹。
子供の頃から心霊やミステリー番組が好きだったという雫に、今の下地を感じますね。

あとがきは2ページ漫画で、この漫画の裏話について語られています。
近親相姦を否定し、義兄妹でやればいいという編集(この漫画の編集とは違う人)には殺意を覚えますな……。
葉乃先生には、こういった偏見や悪意あるコメントに負けず頑張って欲しいです。

その他、カバー裏(Kindleにも収録されています)には、虹太が連載している雑誌の表紙(ちょっとエロいやつ)と雫のワードローブ集(部屋着と外着のカット)が掲載されています。

特典について


メロンブックス特典は8P(表紙と裏表紙含む)の設定資料集。


内容は、雫の描き下ろしイラスト(表紙)、虹太と雫の初期設定デザイン、虹太、雫、茉莉の表情集、作中コミック誌表紙イラスト・装丁デザイン、作中コミック誌画稿、虹太&雫デザイン年齢・衣装バリエーション。


初期デザインの雫はふわふわロングの髪型で、かなり印象違いますね。
表情集は雫の悲しみ顔は結構レアかも。
2022年9月4日追記

あとがき

『シスブラ』に比べると、エロでダークな雰囲気を持った兄妹モノになっていますね。
作者さんのあとがきにも書いてある通り、『シスブラ』は綺麗な漫画で一般受けを狙ったようなところがありましたが、今回の作品に関しては色々と吹っ切れたようで、作者さんの趣味が色濃く出ています。

これが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、兄妹モノとしての根っこみたいなものは変わっていないので、そこに関しては安心して読めます。

1話などネットで無料公開されている話には、ゴミ袋や海苔で隠されている部分もありましたが、単行本では当然外れています。
とはいっても、『僕たちは繁殖をやめた』のように乳首が見えてるわけではないので、過剰な期待はしないように。

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